地方で悠々生きる

2005_06例えば都心と地方、どちらも20坪の居酒屋があったとします。私たちが開業のお手伝いをさせていただくと、どちらの地域の店もだいたい同じ売上げになるのです。

下の図表は現実の例で、荒利益額で都心と地方では100万円もの差がついてしまうのです。地方の飲食店経営者の方で東京や大阪、名古屋などに出店するのが夢だとおっしゃる方が多いのですが、私にとってとんでもない妄想だと思うのです。

絶対地方の方が有利なのです。「でも上木さん、人口が違うじゃないですか」とおっしゃるでしょう。このことも誤解です。

東京では人口1200万人に対し120万軒くらいの飲食店があるといわれています。人口を軒数で割ると100人に1軒の割合になります。

先日、とある小さな町の30席の寿司店が、寿司だけでは経営できないと夜は居酒屋感覚にして、月商250万円売り上げている店があります。その町の人口3500人。飲食店数5軒。1軒に対し700人で東京の7倍だということです。単なる数字のマジックではありません。その店をリニューアルし40席に増やし、なんと月商450万円をたたき出したのです。

冒頭で都心も地方も私たちが手掛けると同じくらいの売上げになりますと言いました。それはなぜかと言いますと、少人口の街だからといってどこにでもあるような店はつくらないからです。

商品力、雰囲気、接客を徹底的に追及し、後からどんな店が出てきても負けない店づくりをするからなのです。費用も掛かりますが、生涯営んでいける店づくりをしているからなのです。