大事なお客をもてなす場
お客が大切な時間を過ごす場
その場は本物でなければならない。

2006_01かなり以前ですが新聞を賑わした、ビル設計における構造計算偽造事件は、起こるべくして起きたのだと思います。発注者、工事請負業者、設計者は越えてはいけない限度を侵してしまい、検査機関も案件を請負過ぎで、見逃してしまった訳です。これは全て「お金」が絡んでいるのです。

実は飲食店の設計や施工の場合も同じ様な事が沢山あります。「ビルと違って命には関係はないでしょう。」と思われるかもしれませんが、給排気の手抜き工事により東京都豊島区のラーメン店で従業員が仕込中に酸欠で2人亡くなっています。

この件などは極端な例ですが、マイホームと違い飲食店は、この先何年もお客に支えられ繁盛していかなければ経営者も従業員も生活が成り立たなくなるのです。

しかし、大切なお客をもてなす店舗造りに対していい加減に考えている経営者やその工事を請負う業者、設計者が大勢いるのです。私もいろんな方から店を見てほしいといわれ出かけますが、「この仕事はひどい。」というケースを沢山見てきました。

まず、設備:厨房、換気、給排水、ガス、空調、電気等が全く飲食店レベルになっていない。満席になってしまうと、もうオーバーヒートしてしまいそうな設備・・・でもその店が満席になる事は無いですけどね。

造作:床はビニール、壁もビニールクロス、照明は食欲がわかない色、テーブル寸法や椅子の高さも無視、フロント:既製品の蛍光灯看板、窓・ドアはアルミサッシでムードなんて少しも感じられない。これはほんの一部の話しです。

とにかく、繁盛店にしたいのであれば設計・デザイン・施工業者を慎重に選んで下さい。たしかにお金も掛かりますが、永年営んでいく店です。手抜きをすれば、後から後からお金が掛かり結局損をするのです。