八方美人の店がいい
幅広い使われ方
幅広いお客様 

2006_07

 

私は約8年前、都心のオフィス街の路地裏で、和食とイタリアンを融合させた飲食店を開業しました。22坪44席、店の名前は「炉端いたりあん 和伊の介」。稼働日数21日間で、見る見るうちに月商800万円を達成しました。

気を良くした私は、新橋駅烏森口から徒歩3分の新築ビル1階に2号店も出店したのです。店内25坪に5坪のテラス付き、一見申し分ない物件でした。しかし、大きなワナが待っていたのです。

家賃は諸経費、消費税含め坪3万円と少々高めながら月商650万円ほどを売り上げまずまずだったのですが、3年後、更新する際にビルオーナー側から「坪5万円に家賃を値上げする」と馬鹿げたことを言ってきたのです。(下の画像はGoogle画像検索「和伊の介」から引用しました)

wainosukeこれではとてもやっていけません。やむなく撤退せざるをえなかったのですが、とにかく東京はまたおかしなことになってきています。都心でちょっと良い物件が出たと思っても、坪3万円以下はないのですからね。

私は、これから個人が飲食店を開業し、無理なく経営していくためにはどうしたら良いかいつも考えているのですが、もう都心を捨て家賃の安い立地を探すしかないのかなと思っています。そうかと言って郊外のロードサイドも、企業店がひしめき合っていて個店はむずかしい。となればこれからは、住宅立地に目を向けることも必要かなと思っています。

都心で飲食店を経営されているかたがたからは「住宅立地じゃむずかしいでしょう?」と言われそうですが、いやいやそうじゃないのです。その町で一番愛される店をつくり、

1)幅広い使われ方…たとえば主婦、法事、スポーツの帰り、ファミリーの祝事、カップルなどの“集まり”を呼び寄せること。

2)幅広い年齢層が利用できる店…たとえば高齢のかたが遠くへ出掛けるよりも近所の良い店へと思っていただけたり、団塊世代、子供も含めた家族といった具合いに、このふたつがターゲットになるように工夫すれば、低家賃で稼働日数100%が目指せます。なにより良いのは、都心で集まりにくいスタッフも集まりやすいのです。