お客様を感動させる

2005_07これから独立開業を目指す人たちは、今「ハラハラ・ドキドキ」の心境ではないでしょうか。家賃や人件費のこと、借り入れしたお金の返済のこと…。そんな数字(そろばん)ばかりをはじいていませんか?

いくら売らなければやっていけないとか、仕入れは○%に抑えなくてはいけないとか、頭の中をグルグル巡っているのではないでしょうか。

もちろんそのことも大切なことですが、もう一つ大事なことがあります。それは、店に来ていただいたお客さまを、あなたならどんなふうにもてなすのでしょうか。

まだ一度も入ったことのないあなたのお店の前に立っているお客さまに、どんなことを感じさせて入店していただくのでしょうか。お客さまに感動してもらうために、どんなふうにお出迎えし、どんな料理を提供するのでしょうか。そして、どうすれば「また、来るよ」と言って帰っていただけるのでしょうか。

数字のことばかりではなく、お客さまと店舗スタッフとの触れ合いの場をつくり出し、そこにロマンが生まれ、すてきなドラマが始まる。あなたの店舗がそんな舞台になれば必ず数字は付いてくるのです。

これから独立開業する人たちへのメッセージです。

「金勘定ばかりではなく、一番大事なのはあなたのロマンをお客さまと共有し、お互いに感動できる飲食店をつくれ……」

ushitora「やきにくや牛寅」のオーナー三田俊治氏は、銀行員を経て中国の大蓮、韓国のソウルに語学留学をする傍ら、紙工芸のランプや家具などを作る趣味があり、これを生かした店をつくりたいと、私に見せてくれたのでした。(※画像はGoogle検索「やきにくや牛寅」より引用しています)

また、お客さまに少しでも喜んでもらいたい一心で、メニューや食器選び・ユニフォームのデザイン、もちろん内外装の演出も細部にまでとことんこだわっていました。

この下町、台東区三ノ輪の路地裏。とても、飲食店なんてできそうもない場所です。しかし彼の情熱とロマンで、オープンと同時に地域のお年寄りから若者までがどっと訪れてくれたのです。

やはり「そろばんよりロマンが大事」だと痛感させられました。