安物買いの銭失い

2005_04ある雑誌に、新規開業で8割近くの人が「失敗・後悔している」と書かれていました。私も多くの方からそんなお聞きますが、なぜでしょう。

これから飲食店を経営されていく人たちにこんな現状が多いのは困ったものです。私の経験から「失敗・後悔する」原因をお話ししましょう。大きく分けて2つあります。

第1は「オープンまでの時間を十分に取らない」こと。最初に業態を決め、そしてメニューのたたき台を作ります。そして店舗の厨房や店内のプランに入るのですが、焦るあまりいきなり店舗設計が始まってしまったり、業者を呼んで工事打ち合わせなどが始まってしまうケースが多いのです。

コンセプトが決まらないうちになぜそんなことができるのでしょうか。周りの人たちのアドバイスや注意も聞かずにオーナー1人の考えで物事が進んでしまうのです。

店舗開業の際に一番「失敗・後悔」するのが、店舗デザインやその設計。それはじっくり店舗コンセプトを家族や社員と練り、デザイン設計を行い、細部のことを決め、工事に入らなければなりません。

第2の原因は「中途半端な予算で開業してしまう」こと。「しっかりした計画と予算組みが繁盛店をつくることには不可欠」と言うと多くの方は「お金を掛けないでいい店をつくりたい」と、自分で全部動いて予算を抑えようとします。中にはそういうことにたけている方もいますが、大体がお粗末なことになります。

「じゃあ予算がないのにどうすればいいんだ」と言われます。そのときは出店をやめた方がいいのです。予算が足りないばかりに中途半端になり、掛けたお金を捨てることになります。

私どものお客さまの中にも資金のない方もいらっしゃいますが、繁盛店のためには、どうしても必要なお金はつくり出しています。

できない方には残念ですが、断念していただいています。なぜなら、失敗させたくないからです。1000万円掛けて失敗するより、2000万円で成功した方がいいのです。

「和のご馳走とすごい酒わっちょい」の橋本佳征オーナーも必死で資金繰りをしました。そして時間をかけ、皆の力で成功への道を歩んでいます。